当財団は、七十七銀行の創業120周年記念事業の一つとして、宮城県内における産業の振興と経済の発展に資することを目的に1998年4月に設立、2010年より公益認定を受け公益財団法人として活動しております。
　当財団の主な事業は、この設立の目的に沿い①宮城県の産業・経済の発展に貢献した県内企業等の表彰および独創的な技術開発・革新的な発想により新規事業活動を志している新規起業家等に対する支援事業、②講演会、セミナー等の開催、③産業・経済の振興に関する調査研究および情報誌の刊行事業等、の3事業であり、これまで着実に取り組んで参りました。
　この間、国内経済や県内企業・経営者をとりまく環境の急激な変化に加え、東日本大震災という未曽有の大災害も経験してまいりましたが、産・学・官各方面の皆様の厚いご支援とご協力により、着実に公益法人として歩みを進めております。
　近年、地域経済をめぐる環境は更に大きな変化を続けており、経済のグローバル化に伴う地域間・企業間の競争は、国内にとどまらず世界規模で一段と厳しさを増しています。また、加速化する人口減少や少子高齢化は、宮城県においても大きな問題となっており、デジタルテクノロジーの最先端を積極的に活用するなどして高付加価値化を実現する産業構造の構築等を進めるとともに、東日本大震災の復興需要後の地域活性化や地方創生に取り組み、持続可能な地域社会づくりをより一層進めていかなければなりません。
　当財団は常に地域との連携を強め「地域再生・発展の担い手」として活動し、地域経済の発展と産業振興のため、県内産業・ものづくりの支援に尽力して参ります。産学官ならびに地域の皆様におかれましては、今後共一層のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。